元日国旗掲揚式　江主席「民進党はラクトパミン使用の豚肉を擁護し、公然と憲法違反している」 

江啟臣党主席は元総統馬英久や元副総統呉敦義、元党主席朱立倫とともに党籍立法委員や党中央常務委員、党役員を率いて1日午前、中国国民党が党本部前の広場にて行った「中華民国110周年元旦国旗掲揚式典」に出席しました。政府が本日よりラクトパミン使用した豚肉の輸入を解禁することについて、江主席はまず「ラクトパミンを使用した豚肉を擁護するため、民進党政府は公然と憲法や法律に違反し、地方自治体が食品の安全を守るために行った取り組みを無効にし、思いもよらないほどの独裁専制政治になっていると宣言しました。中国国民党は必ずや地方自治体が憲法解釈を求めることを全力で支持し、国民の食の安全と地方自治の仕組みを守ります」と強調し、次の通り年頭所感を述べました。

2019年末に世界で新型コロナウイルス（COVID-19）が発生してからもう1年以上経過しました。台湾には、世界をリードした国民防疫意識と健全な公衆衛生システムがあるからこそ、今日まで依然として世界で最も安全な国の一つになっています。しかし、これは野球試合の九回裏のようなものとは異なり、新型コロナウイルス変異型の蔓延や活性化に伴い、この人類と感染症の対立はまだ第二段階に入り始めたばかりです。我々にはまだ長い道のりが残っており、すべての国民と共に進んでいかなければなりません。

昨年の台湾は比較的安全な疫病予防状態の中で、経済成長率は2.54％に達し、経済、投資、輸出面も非常に良好でした。しかし、政府が直面することを避け、人々に知らせなかったことは株式市場の好調の裏で政府官僚が投資会社と共謀し、労働退職金基金でマネーゲームや汚職をし、手数料のリベートだけでも100億元にも上ったことです。経済成長の数字の裏側では、製造業やサービス業の中小企業がコロナによる変化に苦しんでいるに留まらず、多数の労働者はさらに悲惨であり、もし感染症のパンデミックが悪化し続け、国境封鎖を続けるなら、自らの仕事さえ保証できないかもしれないと心配しています。

蔡英文政権はこのような過酷な環境にあってもなお、労働保険と健康保険の料金見直しを主張しました。例えば月収53,000元の4人家族の場合は、健康保険の支出が年間3,605元も増える可能性があります。社会環境において不況が続き、パンデミックも広がっているという状況下で労働保険と健康保険料金を両方とも引き上げることは「落とし穴に落とし石を下す」ことにほかなりません。

蔡英文総統は、我が国の経済と貿易は世界レベルに向かって邁進していると語りましたが、国民たちは貿易交渉の始まりも成果もまだ見えないうちに、我が国が米国の「為替操作国監視リスト」に入ったことを知りました。それだけにとどまらず、政府は無理やり国民にラクトパミンを使用した豚肉を食べさせました。各地方自治体が国民の食の安全と健康を守るため、地方自治の精神と憲法解釈の要旨に基づき自治条例を作りましたが、これは憲法に保障された地方自治権の行使に過ぎません。中国国民党は必ずや地方自治体が憲法解釈を求めることを全力で支持し、国民の食の安全と地方自治の権利を守ります。

「まもなく冬が終わり、春が近づいて来ます。今は夢を叶えるために積極的に行動する時です」と蒋経国元総統が語った言葉を拝借し、たとえ政治環境が悪くなっても、阻害と危険に遭っても、中国国民党は悲観的に考えることはありません。ただ努力と奮闘によってのみ、与党を監視でき、ただビジョンを示すことによってのみ、台湾の人々に明るい未来を与えられます。 

新年を迎え、挑戦と任務は更に困難になるでしょう。新型コロナウイルスの影響下での産業構造調整や経済振興、アメリカ次期大統領の就任及び国際秩序の再建における対応、両岸関係緊張期に対話再開を求める対策、引き続き与党の独裁と不正を監督し、台湾の民主と人権を守ること、「ラクトパミン使用した豚肉への反対、食の安全を守る」また「国民投票権の制限への反対」という国民投票を実施するために行った署名運動と投票の宣伝など様々な中国国民党の能力と決意を問われる試練があります。

すべての党役員や党籍議員、支持者たちの努力により、中国国民党は改革という正しい道を進み、民意も支持に回りました。みんなが団結、協力する限り、乗り越えられない障礙はなく、中国国民党が再び立ち上がれば、台湾はより良い未来に邁進することができるでしょう。 

江主席が所感を述べた後、馬英久元総統や呉敦義元主席、朱立倫元主席も年頭所感を発表しました。新年の祝いの言葉を述べただけでなく、加えて、蔡英文総統が民意に反し、ラクトパミンを使用した豚肉の輸入を解禁し、食の安全を無視したことに対し、中国国民党は国民の立場に立ち、国民の健康と安全を守り、国民の支持を回復することを目指していると強調しました。