2021年3月3日 星期三

中国大陸、台湾産パイナップル輸入停止 江主席「貿易面で実質的な協商を」と呼びかけ

中国大陸、台湾産パイナップル輸入停止 江主席「貿易面で実質的な協商を」と呼びかけ

中国国民党主席江啟臣は3日、党中央常務委員会にて、大陸当局が「検疫で害虫を検出した」として、台湾産パイナップルの輸入を生産シーズン初めの先週金曜日から禁止したことに対し、以下のように見解を示しました。

今回のことは、すでに我が国のパイナップル産業に直接的な衝撃を与えているため、非常に憂慮しています。中国国民党は改めて民進党政府に対し、2009年に中国国民党政権下で大陸当局と調印した「海峡両岸農産物検疫検査合作協定」(海峽兩岸農產品檢疫檢驗合作協議)に基づき、大陸当局との実質的な交渉を加速するよう呼びかけます。並びに、大陸当局に対しては、貿易の技術的問題に関しては、専門家に解決を委ねるよう呼びかけます。

中国国民党はすでに党に対する支持が強い14の県や市において、具体策を用いて、農業者が国内での販売量を増やせるようにし、農産品の販売促進に努めています。それとともに、党高雄支部が主催した「パイナップル祭り」のイベントでパイナップルをアピールし、設立したばかりの党通販センターも新たな販売ルートを開拓しました。今後も農業者のために農産品の販路拡大や産業イノベーションを支援し、さらに消費者の消費意欲を高めることを目指しています。

中国国民党の協力によって開催した店頭販売と通販は販売額が増え続け、3日現在で、すでに農業者のために合計一万キログラムのパイナップルを売りました。これは具体的な行為で中国国民党の農業者に対する応援を示し、農業者が困難を乗り越えられるよう支援していきます。

ただ国民の支持のみで台湾農業の問題を完全に解決することはできません。将来、中国国民党は引き続き国会で野党としての役割を生かし、政府に輸出ルートの開拓と果物産地にインフラ整備の加速を要求します。もし収穫から選別、低温流通体系までのすべての業務が輸出市場の需求に応じられれば、我が国の農業の国際市場における競争力は必ずや強化できます。

また、農業競争力の向上はただ宣伝するだけでは達成できません。宣伝を始めてから五年間を経ても有効な結果が得られていません。短期間の救済策と長期にわたる販売戦略は明確な方向性を持つべきです。新たな海外市場に輸出ルートを拡大しつつ、現有市場も重視すべきです。その上、中国国民党が過去に築き上げてきた基盤に基づき、大陸当局と協商し、台湾の農産物が大陸での市場規模を維持するよう民進党政府に呼び掛けます。

中国国民党はこれまでも国民の意思を最優先に考えてきました。現在、推進している二つの国民投票のための二段階署名運動は既に70万人の署名を獲得し、ボランティアたちも中央常務委員会の会議場である「中山庁」で署名を冊子にして登記し、来週の火曜日(3/9)に正式に名簿を提出する見込みです。

他の民間団体が推進している「藻場を保護しよう(珍愛藻礁)」の国民投票のための署名運動も署名数不足や与党の攻撃などで苦境に陥っています。民進党政府が行政と議会の両方を掌握する「完全執政」になって以来、国の政治実態は一党優位制となり、与党が他との十分な意思疎通を図っていない現状では、争議や問題を解決できません。一方、国民投票は争議における解決策を国民が決定できるようにし、全国民の意見により最終決定が出せるに留まらず、与党にとっても政策の行き詰まりを解消する方法の一つとなるでしょう。

民進党政府は「国民投票権の制限への反対」や「ラクトパミンを使用した豚肉の輸入への反対」、「藻場を保護しよう」などの国民投票を「洪水猛獸」(地震、雷、火事、親父)と見なしているようです。国民の意見を無視する他、たびたび、歪曲したり、中傷するなどの手段で与党と異なる意見をを持つ人を攻撃し、食の安全に関する問題と環境問題を政党間の対立と見なしました。このような独断専行な態度は民進党結党当時の初心に対する裏切りであり、国民投票法の精神を捻じ曲げるだけでなく、人民の知恵を過小評価していると言っても過言ではありません。

最後に、改めて国民にすべての国民投票のための署名運動に積極的に連署するよう呼び掛けます。政府に多くの署名を突き付けることで異論に向き合うよう要求するだけでなく、現時点で推進しているすべての国民投票案を順調に進めることも求めています。国民自らが国民投票の一票で、将来の国のあり方を決めましょう。
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