中国国民党江啟臣主席は本日(1月27日)午前中新台北市嗇宮にて行った年末に一人暮らしをしている高齢者に関心を寄せるイベントに参加しました。馬英九前総統や李乾龍中国国民党秘書長と共に一人暮らしの高齢者にお年玉を渡し、春聯(春節の飾り)や布団などを贈りました。高齢者と食卓を囲み、食事を提供するなどして、気遣いました。
江啟臣主席は去年は丸一年、台湾は新型コロナウイルスに苦しみ、生活は不自由になりました。これまでのところ、台湾でのコロナ対策は比較的上手くいっていますが、桃園の状況は思わしくないため、防疫対策の重要性を改めて呼びかけました。江啟臣主席は、新台北市政府は徹底的に防疫対策に取り組んでおり、余力で他の県や市までも支援していることを称賛しました。
江啟臣主席には国民に伝えたい二つの願いがあり、それは「安全、健康」という四文字です。一つは新型コロナが早く収束し、元の生活に戻れることで、もう一つは安全な食生活が送れることです。8月28日に安全性に疑いのあるラクトパミン入り豚肉の輸入を拒み、解禁することを白紙に戻すことを希望しています。その二つの願いには国民みんなの協力が必要で、積極的に食の安全を守るための国民投票への参加をお願いしています。
江啟臣主席は二つの国民投票案は本日までに各30万人分を超えたと発表しました。既に前提条件を満たしましたが、より多くの国民の賛同を得るためさらに、50万人分の連署集めるつもりです。国民みんなの努力によってこそ、安全と健康の願いが叶えられると江啟臣主席は語りました。
また、立法院蔡其昌副院長は台中の石炭火力発電所の発電機は稼働停止すべきだが、撤去はせず、緊急時用にとっておくべきであると言いました。それに対して、江啟臣主席は取材時に、次のように強調しました。低炭素化・脱炭素化は大気汚染改善に大きな効果があり、すでに蔡英文総統は電力不足の問題はないと明らかにしています。その上、新たに増えた2基の発電機は、現在4箇所にある石炭火力発電所より発電量が多く、石炭火力発電所を新設するなら、4箇所の古い石炭火力発電所を廃止すべきだというのは合理的な判断で、発電に影響は及びません。蔡其昌副院長が緊急時用だと主張するなら、発電量に問題があるということです。それについて、政府は説明すべきです。
江啟臣主席は、もし緊急時用にするなら、なぜ台中石炭火力発電所の発電機だけなのか、また以前、稼働停止させた発電機も緊急時用のために保留すべきなのかと疑問を呈しました。蔡其昌副院長の意見は合理的とは言えません。もし政府と台湾電力会社は真に国民の肺を守りたいなら、大気汚染を改善するため、誠意を示すべきです。政府は電力が足りていると言明した状況で、石炭火力発電所を新設するなら、同時に脱炭素化をすべきであり、それは国際的な趨勢でもあります。台湾はすでに国際社会から遅れており、古い発電機を稼働停止まで40年も働かせるつもりなのでしょうか。多くの国民が大気汚染により肺がんや肺腺がんに罹ってから考えるべきことでしょうか。
江啟臣主席は石炭火力発電機により発電問題と空気の品質を改善することに反対はしておらず、少なくとも古い発電機を稼働するよりはよく、それは最低限の要求です。もし蔡其昌副院長が本当に台中人の肺と健康を重視しているなら、台中市政府の決定に賛成すべきだと指摘しました。